三つ子の魂、百までとあるが、どうなんだろう。。。
そこは縁側につながる畳の部屋。
部屋と部屋を仕切る障子(しょうじ)と言う開き戸があった。
よたよた、障子戸に手をかけた瞬間、ずぼ!っと指が抜けた。
指をもどすと穴、穴の先の部屋の様子。。。
新しい景色がそこにあった。
穴が抜けるときの面白い感触も相まってもう好奇心が止まらない。
ズボ! また、ズボ! さらに、ズボ!。。。
四角いマスに次から次へ、指を入れて穴をあけては覗き込む。。。
母が途中で気づき低めの声で言った。
「〇〇坊ー、楽しいね~ぇ 」(^^;
障子にいっぱい穴を開けて遊んだ。
障子が抜ける指の感覚、穴の先に見える不思議な景色、母の気まずそうなようす、どきどき、わくわく。
それは目線の先が穴だらけになって、障子の先がいつも見える景色とほとんど変わらなくなるまでつづいた。
そしてやっと気持ちが落ち着いた。
その後のことをよく母が話す。
「黙って静かにしているなぁーと思っていたら、ふと見たときびっくりしたわよ。障子にいっぱい穴をあけてて 汗 まあーもうここまで来たら遊ばせるだけ遊ばせようと思ったわ 汗」、、、みたいな。
その後「障子の張替えは大変なんだよー」と教えながら一緒にそばで新しく張替えのようすを見せたと言う。
その後はもうやらなかったそうだ。
三つ子の魂、、、
確かに今でも好奇心は旺盛。
そして、飽きるのも早い。
これが三つ子の魂百までということなのだろう。
今は飽き対策として、私の好奇心を常にかき立ててくれる物事に精力をつぎ込むことにしてる。