先日、90歳になる母と一緒に、札幌・大通公園のサンクガーデン バラ園を訪れました。
10数年ぶりの散策です。

母は90歳になった今も元気で、色とりどりの薔薇を眺めながら、とても嬉しそうに歩いていました。
園内には約60品種、1,100株以上もの薔薇が植えられています。
ちょうど最盛期を迎え、赤、白、黄色、ピンク…。 それぞれが違った表情を見せ、風に乗って漂う香りも実に見事でした。

そんな庭園をゆっくり歩いていると、一つの疑問が心に浮かびました。
「なぜ薔薇はトゲがあるのに、愛の告白によく贈られるのだろう?」
美しい花なのに、触れ方を誤れば痛みを感じる。
少し不思議な花です。
でも、その不思議さの中に、私は愛の本質が隠されているように感じたのです。

愛は、相手の美しさだけを見つめることではありません。
嬉しいときだけではなく、悲しいときもある。
笑顔だけではなく、涙もある。
誰の心にも、傷ついた経験や、不安や弱さ、ときには「心のトゲ」があります。
だから薔薇は、こう語りかけているのかな。。。
「私の花だけを見ないでください。トゲも含めて、私なのです。」
そして、薔薇を贈る人は、こんな思いを託しているのかもしれませんね。
「あなたの美しさだけではなく、あなたの痛みや弱さも含めて受け止め、一緒に歩んでいきたい。」
それは義務ではなく、共に歩む覚悟。
だからこそ、薔薇は何百年もの間、愛を伝える花として選ばれ続けてきたのではって。。。
(ちょっと強引かな 笑)
自然界をはじめこの世の中は、すべてが完璧ではありません。
美しさがあれば、厳しさもある。
光があれば、影もある。
花があれば、トゲもある。
私は、そんな姿そのものが「ゆらぎ」なのだと思うのです。
そして、人もまた同じ。
長所だけでできた人はいません。
弱さや迷い、失敗や痛みがあるからこそ、その人らしさが生まれます。
もし私たちが、お互いの「花」だけではなく、「トゲ」も理解しようとしたなら、人との関わり方は少し優しくなるのではないでしょうか。
母と薔薇を眺めながら歩いた穏やかな時間は、そんなことを私に教えてくれました。
人生も薔薇も、美しさだけでは語れません。
だからこそ、その美しさは、より深く心に残るのだと思います。

今回もまた、自然が見せてくれた小さな「ゆらぎ」に、私の心がそっと灯りました。
by シマ吹くろう🌿